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法律相談Q&A労働:解雇・雇い止め
解決手段の選択はどのように行うのか
弁護士は、紛争解決手段を選択する際にどのようなことを検討するのですか。
労働事件、とりわけ解雇事件においては、どの法的手段を用いるか、法的手段選択の問題は極めて重要です。上記の各手段のメリット・デメリットを考慮し、依頼者(労働者)の方と十分に話し合って、その方の心身の状況や経済的困窮状況、あるいは家族状況、そして依頼者(労働者)が求めている要求内容・解決水準、使用者の意向・和解成立の見込み、等を総合考慮して、当該事案に相応しい解決手段を選択します。
考慮する主な要素としては、次のようなものが挙げられます。
- 依頼者(労働者)の求めている要求内容・解決水準
- 依頼者(労働者)の解決に向けての意欲の程度
- 裁判の見通し
- 和解成立の見込みないし可能性
- 依頼者(労働者)の置かれた状況が許容し得る審理期間
- 手持ちの証拠方法でどこまで立証ができるか
- 賃金仮払いなどの保全の必要性の程度
- 裁判に要する費用の問題