築炉じん肺訴訟でも和解解決~ 全国初!築炉じん肺訴訟の和解 ~
築炉じん肺弁護団 弁護士:山本一行
2015年2月2日。福岡地方裁判所に係属していた築炉じん肺訴訟が和解的解決をみました。
製鉄所の高炉などを作ることを築炉といいます。レンガ積みをしたり、補修のために壊したりして粉じんを吸引します。また耐火のためにアスベストも使用します。古くからじん肺患者の出る仕事として知られていました。なかなか被害救済の動きがありませんでしたが、じん肺の闘いの進展により、昨年2名の患者が、はじめて被害救済を求めて立ち上がりました。
被告は「ヤマサキ」という築炉業界最大手の企業です。弁護団では、これまでの炭鉱などのじん肺訴訟で蓄積してきた経験をフルに使い、提訴後約1年で和解解決を勝ち取りました。これまでの裁判で確立された基準金額に準拠し、症状によってはそれよりも多い賠償金を受け、また「心よりお見舞いの意を表する」との条項もつきました。向かうところ敵なしのじん肺弁護団であります。
まだまだ様々な職場でじん肺が発生しています。私たちは、この成果の上に、さらに多くおられるであろう築炉じん肺の被害の賠償を求めるたたかいを進めていきたいと思っています。
築炉じん肺弁護団には、福岡第一法律事務所から弁護士山本一行と弁護士榮京子が参加しています。じん肺でお困りの方は、福岡第一法律事務所までご相談下さい。電話092-721-1211