九州建設アスベスト訴訟 東京・泉南に続き国に勝訴!
九州建設アスベスト訴訟福岡地裁判決が、11月7日に言い渡されました。国に勝訴し、さらに国の責任のはじまりを昭和50年にまでさかのぼらせるという前進も勝ち取りました。アスベストについては、首都圏建設アスベスト東京地裁判決、泉南アスベスト訴訟(工場でのアスベスト被害)最高裁判決に続く勝訴で、国の責任は固まったと言えます。
判決は残念ながら、労働者でない一人親方などへの責任や、アスベスト建材メーカーの責任を認めませんでした。一人親方も労働者も、建設現場での働き方や、そこでアスベスト粉じんにさらされたことは全く変わりません。それなのに被害者を差別した点に、弁護団、原告団は大きな怒りを感じています。しかし、判決は建材が危険であるとの警告表示が十分でなかったことを明らかに認めています。この不十分さの責任から、建材を同じように使用してきた一人親方の救済までは、あとほんの一歩です。
原告団、弁護団は、判決翌日には全員勝訴、基金による全面解決まで、全員が一致して闘い続けることを決めました。すぐに、国やメーカーに全面解決を求める活動をはじめました。
今後も、応援をよろしくお願いします。
福岡第一法律事務所では4名の弁護士(山本一行、梶原恒夫、深堀寿美、榮京子)が九州建設アスベスト訴訟の弁護団として活動しています。お気軽にご相談下さい。