HPVワクチン薬害訴訟の現在
子宮頸がんを予防できるとして国が接種を推進したHPVワクチンの接種により、重篤な副反応に苦しんでいる被害者が原告となり、2016年7月に製薬企業2社と国を被告とした訴訟を福岡、大阪、名古屋、東京で起こしてから5年が経過しました。
大規模集団訴訟では、法廷に多くの原告や支援者が傍聴し、原告と弁護士の意見陳述を行い、メディアにも取材をしていただくというのが従来の流れだったのですが、この裁判は、ここ3年間は新型コロナ禍のため法廷傍聴ができないクローズドで行われています。
次回期日は10月17日に行われますが、残念ながら今回も傍聴はできません。
この間、原告や支援者は、期日後のズームによる報告集会に参加し、弁護団から裁判で提出した書面の解説や原告の声や支援者からのメッセージを発信してきました。
報告集会がリアル開催ではなくズーム開催であったため、全国規模で原告や支援者が集会に参加できるという「効能」もあったと思います。しかし、裁判の醍醐味はリアルでのやり取りです。
来年度から専門家証人の尋問が始まります。それに先立ち、(新型コロナ禍が落ち着くことが前提ですが)法廷傍聴も可能になる見込みです。
どうか、法廷傍聴が可能になった場合は多くの方に傍聴をしていただきたいと思います。
また、10月17日(月)18時~のズームの報告集会についても以下に告知しておきます。
オンライン(ZOOM)※事前申込制ですので、以下のリンクから事前に登録をお願いいたします。