女性躍進@第20回統一地方選挙
先月、4月には、第20回統一地方選挙が行われました。報道によりますと、4月10日の選挙について道府県議会議員については、女性が316名当選し、前回4年前の選挙時の237名を超えて過去最高になり、割合も14%と過去最高になったそうです(NHK WEB NEWS)。
候補者の段階でも、今回の選挙は候補者の女性比率も過去最高となっており、女性が政治の場に参加する比率がどんどん上がってきていることが分かります。
後半戦のトピックとしては、兵庫県宝塚市の市議会議員の女性議員が26人中14名と女性比率53.8%と半数超えを果たしたとのことでした。元々、宝塚市は、2019年4月の選挙の時に2代続けて女性市長が誕生しています。そういう関係からも、議会への女性進出が進んだのでしょうかね。
では、お膝元、福岡市議会はどうか、というと62人中、女性は14名でした。前回選挙時は女性議員は6名で、実は、政令指定都市中最低だったそうですが、今回は、かなり増えたといえるでしょう。ただ、比率的に言えば、約22.6%に止まり、いわゆるクリティカルマス(集団全体に変化を起こしうると想定される割合)の3割には遠く及ばない状況に止まっています。
国政のレベルでは、いわゆる候補者均等法(正式名称は「政治分野における男女共同参画の推進に関する法律」(平成30年法律第28号))が議員立法で成立しましたが、法律成立後の2021年10月の衆議院議員選挙において、自民党や公明党はほとんどこれを無視した候補者をたて、結論として、衆議院議員の女性比率は、9.7%となんと前回を下回ってしまいました。他方、参議院議員の女性比率は、現在、23.1%で、衆議院の2倍超です。これには色んな要因があると思いますが、選挙制度の違いも間違いなくあるのではないでしょうか。
他方で、何とか、女性が候補者になった場合でも、いわゆる「票ハラ」も行われていることが報道されてもいます。投票して貰いたければ一緒にダンスを踊れ、とかいうセクハラ行為が行われている、と。こういう現実も女性が候補者になっていくことを妨げる要因ですよね。
ダイバーシティアンドインクルージョンの第一歩は、世の中のほぼ半数を占める女性比率を色んな場所で上げることだと思います。次の選挙も注目したいと思います。