山本一行 弁護士記事

2024年2月13日(火)

経験してわかった福岡での賃貸借

 子どもが東京から福岡に転勤して戻ってくることになったけれど実家は嫌だというので(泣)、部屋探しに付き合いました。
1 見つけた部屋は「敷金なし」。不動産屋さんに聞くと、福岡では敷金なしというのはかなり広がっているとのこと。家主の意向に反して敷金返還を相当程度認める判決が続いたためということでした。その代わり返還をしないと明確に決められた「礼金」が必要になっていました(子どもの場合はおおむね家賃の2カ月分。敷金に比べて少し安めでしょうか)。本当かどうかわかりませんが不動産屋さんがいうには、客も戻ってくる来ないがはっきりしているので歓迎する人が多いということでした。
2 保証会社は大手の信販会社でした。いろんな保証会社がありますね、なかには借主から見て評判がわるいところもあるでしょうと尋ねてみました(賃料不払いで乱暴をするようなところを相談の中で聞いたことがあります)。これについては、賃料の催促ぶりは家主から見て二の次との説明でした。信用チェックを厳しくしてできるだけ安全に貸したいと思う家主・物件では、厳しい事前審査をする保証会社を選ぶ。そうでもなく広く借り手を探したい家主・物件では審査が厳しくない保証会社を選ぶのだそうです。しかし、事前審査が緩い保証会社は、やはり賃料不払いの場合の負担を減らそうと取り立てに励むことにはなるのでしょうねと思いました。
3 契約の際の必要書類に借主の顔写真というのがありました。出入りする人を定期的にチェックでもするのでしょうか?後で子どもから聞いたことなので、何に使うのかは確かめきれていません。子どもも気味悪がっていました。
4 一日だけ戻ってくる予定で、不動産屋を一軒だけ予約していました。その日のうちに決めるつもりと言っており、それでは変な物件をつかまされないかと心配しておりました。実際はいいんじゃないかと思う物件は複数あり、そのうちの1件を見分して決めることができました。空き室は結構増えているのでしょうか。
東京で借りていた部屋と同じくらいの賃料、広さでしたが、便利さは格段に違います。通勤時間も、繁華街に出るための時間も半分以下になります。
かつて福岡から東京へ転勤した際は、家賃は福岡より高い、部屋の広さは福岡より狭い、通勤時間は余計かかるという物件でした。
そう考えて比べると、福岡の方がコストパフォーマンスはよいのでしょうが、その差は縮まっているのかもしれません。なお、勤め先からの家賃補助は東京時代とあまりかわらないようです。
 たまたまの1回だけの経験でしかなく、主に不動産屋さんから聞いた話なので、どのくらい一般的なことなのかわかりません。相談を通じて聞いた話などは多いのですが、実際に経験することはあまりないので、感想を書いてみました。

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弁護士紹介山本 一行

山本一行 弁護士

弁護士登録:1983年

石炭のじん肺訴訟にうちこんできました。その経験を生かして様々な事件に頑張りたいと思います。