歴史に埋もれた4大地震
毎月、福岡県原水協(核兵器廃絶のための運動をしています)で簡単に話をするために、勉強をしつつあります。その中で関心をもったことです。
8月6日に南海トラフで地震が起きました。今後30年の間に南海トラフで大型地震が起きる可能性は7割とか8割とか言われているそうです。
実は「歴史に埋もれた4大地震」と言われている地震があります。1943年の鳥取地震、1944年の昭和東南海地震、1945年1月の三河地震、1946年の南海地震です。どれも1000人以上の死者を出した大型地震でした。お気づきと思いますが、最初の3つは戦争中に起きています。
これらの地震が「歴史に埋もれた」といわれるのは、徹底した報道統制がなされたからです。被害を受けた地域の兵器工場や分の基地が稼働不能になったことが敵国に知られると、一気に攻められると考えたのです。地震があったことが隠されました。被害者の救援や、被害に対する援助をしようにも、被害そのものがわからなかったのです。地震が知られていれば、救護活動などで多くの命が救えたのではないかという研究者もいます。
今後、南海トラフ地震で被害が予想される地域である九州や南西諸島では、自衛隊の基地建設、増強がすすめられています。緊張が高まる可能性もあります。
地震が起きた際に、被害を隠そうとする思惑が生じないか、米軍がそう言ってきてそれに従わないか、これら基地などの復活よりも住民救助や被害回復を優先するのか、いろいろと心配ごとが増えています。