わたしは アライ です
弁護士星野です。
2024年3月9日、福岡県弁護士会主催の「~いのちを、共に支えるために~LGBTQ+の自死予防を考えるシンポジウム」に参加しました。
「アライ(Ally)」という言葉をご存じですか?
性的マイノリティが生きづらい社会を変えていくために、LGBTQ+のことを理解し、課題を共に考え、当事者の味方・仲間として共に行動する人のことを「アライ」といいます(プライドハウス東京発行「性的マイノリティ(LGBTQ+)の自殺対策を自治体で進めていくために」5ページ、14ページ)。
社会が変わってきたとは言っても、今はまだ過渡期という段階です。制度の改革も追いついていなければ、人々の意識の改革もまだまだ追いついていません。そのために追いつめられる人がいる、ということをぜひ知ってください。
誰もが生きづらさを感じなくてもよい社会の実現に向けて、まずは、多くの方がLGBTQ+のことを知ることがその第一歩になると思います。
■用語を知る(前掲・プライドハウス東京発行パンフ参照)
L レズビアン 女性同性愛者
G ゲイ 男性同性愛者
B バイセクシュアル 両性愛者
T トランスジェンダー 性別違和 出生時の性と性自認が異なる人
参考 シスジェンダー 出生時の性と性自認が一致している人
Q クエスチョニング 性のあり方を決めたくない、迷ってる、わからない人
クィア 性的マイノリティの総称
+ プラス 多様な性のあり方の意味合い
SOGI Sexsual Orientation(性的指向)とGender Identity(性自認)
ジェンダー Gender 社会的・文化的に形成された性別の区分のこと
Xジェンダー 性自認が男性にも女性にもあてはまらない人
ノンバイナリー 性別二元論にあてはまらない性自認の人
パンセクシュアル 性的指向の対象となる性別を限定しない人
アセクシュアル 他者に対して性的な魅力や欲求を抱かない人
アロマンティック 他者に対して恋愛感情を抱かない人
カミングアウト 自身の性的指向や性自認を他者に公言すること
アウティング 本人の同意なしに、その人の性のあり方を第三者に暴露すること
■アライとして寄り添いましょう
・LGBTQ+について、大事なのは「決めつけないこと」
・自分の中にある偏見・バイアスを知る(自覚する)こと
・日ごろから、いろんな方向で聴ける環境、話せる環境をつくっておくこと
・相談を聞く際の「TALKの原則」を覚えておくこと
T Tell 心配していると言葉で伝える
A Ask 死にたい気持ちについて率直に尋ねる(受けとめる)
L Listen つらい気持ちに寄り添って傾聴する(意見しない)
K Keep safe 身の安全を確保する