大飯判決を力にして、原発ゼロをめざそう!
原発なくそう!九州玄海訴訟弁護団 原発なくそう!九州玄海訴訟弁護団 弁護士:弁護士:毛利 倫
2014年5月21日、裁判史上に残る画期的な判決が言い渡されました。関西電力大飯原発の運転差止めを求めた裁判で、福井地裁は、大飯原発から250キロ圏内に居住する住民との関係で、原発の運転差し止めを命じたのです。
判決は、生命を守り生活を維持するという人格権は憲法上の権利であり、これを超える価値を見いだすことはできず、この根源的な権利が極めて広汎に奪われるという事態を招く具体的危険性が万が一でもあれば、その差止めが認められるのは当然であるとした上で、本件原発に係る安全技術及び設備は、確たる根拠のない楽観的な見通しのもとに、初めて成り立ち得る脆弱なものであり、本件原発の運転によって、直接的にその人格権が侵害される具体的な危険があると断じました。
この判決は、2011年3月11日の福島第一原発事故後初めての司法判断でしたが、同事故の未曾有の被害実態を目の当たりにして、これまで安全神話にどっぷりつかっていた裁判所も、ようやく目を覚ましたと言えるでしょう。
ところが、安倍内閣は、福島の事故などなかったかのように、原発の再稼働や海外輸出を協力に推し進めており、2015年の早い段階で、鹿児島の川内原発を皮切りに原発の再稼働が現実化する可能性が高まっていて、脱原発の闘いはいよいよ正念場を迎えます。
1万人原告を目指す私たちの「原発なくそう!九州玄海訴訟」も、すでに8,516人(2014年9月10日現在)の原告団を擁する日本最大の原発訴訟ですが、引き続き原告拡大に取り組むとともに、裁判外の市民運動とも一層連携して、原発ゼロに向けた闘いに力を入れていきます。原発のない世界を子どもたちに残すため、ともに頑張りましょう!
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