福島第一原発事故避難者訴訟
弁護士:八木 大和
(近藤、八木)
2011年3月11日に起きた東日本大震災は未曾有の被害をもたらしました。中でも福島第一原子力発電所の爆発事故は3年以上が経過した今も放射能汚染は拡大し続け収束の見込みはありません。
放射能汚染を避けるためにふるさとを後にした人も多数に上り、九州、沖縄にも多くの方が避難しています。
避難者の方々が被る損害は甚大であり、これに対する国や東電の補償は不十分にしかなされていません。このため全国の避難者の皆さんが、国や東京電力に対し、避難者の損害を回復するための裁判を全国17の地方裁判所で提訴しています(2014年6月現在)。
九州においても、2014年初め、福島原発事故被害救済九州弁護団」が結成され、2014(平成26)年3月9日、国と東電に対し損害賠償請求の催告を行ないました。さらにその半年後の9月9日、福島、宮城、東京等からの避難者10世帯31名を原告として福岡地方裁判所に提訴しました。当事務所からは、「原発なくそう!九州玄海訴訟」の弁護団員でもある近藤と八木が、事務局長、事務局次長として弁護団に加わっています。
この裁判の最終的な目標は、もう二度と原発事故被災者を出さないことです。ここ九州で脱原発運動に取り組む多くの市民の方々にも、脱原発という目標に深く結びついているこの裁判にも連帯していただき、ご一緒にたたかいのうねりを大きく盛り上げていただきたいと思います。
なお、この裁判は新たな原告の方々による追加提訴を予定しています。本訴訟に関する情報は、下記ホームページをご覧ください。
http://genpatsukyusai-kyushu.net/