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事件実績過労死・過労自殺・メンタルヘルス事案への取り組み状況

わが国における過労死問題の取り組みが始まってからおよそ25年を経ています。この間、福岡第一法律事務所は、福岡地域における取組の中心となって活動を続けてきました。日本社会において長時間・過重労働の実態がなかなか改善されていないことが反映して、未だに過労死・過労自殺事案が後を絶ちません。とりわけ最近では、職場におけるメンタルヘルスの不全が大きな問題となっており、日常の法律相談や事件活動でもメンタルヘルスに関連する事案が増えています。今後も乗り越えていくべき問題は多く存しますが、福岡第一法律事務所では、今後もこの問題を重要な課題として位置づけて取組を継続していき過労死・過労自殺問題の根本的な解決を追求します。 最近に限ってみても当事務所が取り扱った事件で以下のような労災認定などの一定の成果を上げることができました。

大手非鉄メーカー社員・過労自殺事件一労災認定

研究職の男性社員の自殺事件(発病から3年たって自殺した事案)について、2011年11月に証拠保全を実施し、2012年8月に労基署に労災認定していましたが、昨年7月、業務上災害認定を...

地方自治体職員・過労自殺事件一公務上災害認定

福岡県内の地方自治体職員(男性・当時52歳)が過重業務により2010年6月に自殺した事案について、同年7月に証拠保全を実施し、その後2011年8月に公務災害申請をしていたましたが、...

製氷工場職員・過労自殺事件労災一労災認定

管理運営する製氷工場(漁船が収獲した魚を冷やすための氷)に勤務していた当時20歳台の男性が、過重労働の結果うつ病を発症し、工場内で自殺した事案において、2012年6月に労災申請をし...

化粧品販売会社販売員・過労自殺事件一労災認定

化粧品販売会社のセールス担当の社員(男性・40歳代)が長時間・過重なノルマにより精神疾患に罹患して自殺した事案について、2013年に福岡中央労基署に労災申請をしていたところ、同年1...

飲食店員・過労パワハラ自殺事件一労災認定

和食料理店に勤務していた当時32歳の男性が過重労働及び上司(オーナー)のパワハラにより焼身自殺した事案について、2012年5月に証拠保全を実施し、2013年1月に福岡東労基署に労災...

物流サービス会社従業員・うつ病生存事件一労災認定

物流サービス関連の会社に契約社員として勤務していた20歳代の男性が、突然の異職種配点により現業から総務担当となり、人員不足で長時間労働も重なり、2011年1月頃にうつ病を発症して休...

過労死に対する民事損賠賠償請求事件一福岡高裁で勝訴的和解成立

当時30歳台の女性SEが2007年4月に不整脈で死亡した事案において、まず、2009年9月に福岡中央労基署にて労災認定を受けた後、会社に対して民事損害賠償請求訴訟と提起していました...

以上の事案の他、福岡市職員の過労自殺事件について福岡市職労と協力して公務上災害認定のたたかいを進めている事案等、現在も事務所全体で多くの労災事件への取り組みが進行中です。

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